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今さら聞けない!介護のいろは

介護のいろはの『い』~介護の心構え編~

ケアマネ?介護保険?介護っていつから考えるの?そもそも介護とは?初歩的な質問をしてきちゃいました!

『い』~心構え編~で覚えておきたいポイントはこの3つ!

相談員:渡辺さん(イメージ)
相談員:渡辺さん(イメージ)
ケアマネ? 介護保険? 今さら聞けない基本用語!
介護については「考えたときが考えどき!」
親の好きな花、知っていますか?


ベネッセの介護相談室」の相談員・渡辺祥子(わたなべあきこ)さんに直接聞いてきました! 渡辺さんは施設でナースをしていた経験があり、とても頼りになるお姉さんといった雰囲気の方です。
聞き手:O(イメージ)
聞き手:O(イメージ)
聞き手は『突撃!シニアライフの現在』でもお馴染み、まいぷれ編集部員のO。介護についてはまったくの素人。果たして連載を通じて介護マスターになることはできるのか!?

今さら聞けない「ケアマネジャー(ケアマネ、介護支援専門員)」「介護保険」とは?

――今さらな質問で大変恐縮なのですが、そもそも「介護」にはどういう種類のものがあるのでしょうか。
「介護」とは?
「介護」とは?
「介護」と一口にいっても実に多種多様ですが、大きく分けると、ご自宅でご家族中心に介護を行う在宅介護と、老人ホームなどに入居してそこで介護するという2つがあります。ただ、在宅介護の中にも、家庭にヘルパーさんが訪問し介護サービスを使う場合もあれば、日中、施設に訪問してデイサービスを利用される方もいらっしゃいます。家族が365日ずっと介護をするというのは大変だから、月に何日かだけショートステイを利用する、という方もいて、それぞれの方の状況に合わせて「介護」のかたちは異なります。
――その「それぞれの方の状況に合わせて」というのは具体的にどうやって決めれば良いのでしょうか。

介護保険制度を使って、ケアマネジャー(ケアマネ)さんにケアプランを立ててもらうことができます。たとえば、あなたのお母様の要介護度が2ですよ、となったら、その2という制限の中でどれだけのサービスが使えるかということをケアマネさんがプランニングしてくれるんです。
――あのー、すみません……。「ケアマネ」や「介護保険」って一体どういう制度なのでしょう。

あぁ!そうですよね。それではまず「介護保険制度」から説明します。普通、健康保険に入っていると、病院で治療を受けたときに国が何割か負担してくれますよね。介護保険はそれの介護版で、介護に関することに対して国や行政が負担してくれる制度のことです。ただ、健康保険と違って、介護保険の場合には使える限度額が決まっています。その基準が要介護度なのです。要介護度には、要介護1~5という区分があって、5がお身体の状態が一番重い状態です。要介護より軽い要支援1・2という区分もあって、要支援に認定された人もまた介護保険サービスを利用できます。要支援1・2→要介護1~5という順で使える限度額があがっていきます。
要介護認定の申請をするためには、地域包括支援センターに行く必要があります。世田谷区の場合は「あんしんすこやかセンター」と呼ばれていて、まずそこに行けば大丈夫です。「ケアマネ」さんは、要介護度に応じた範囲の中で、どうすれば効率よく、その人が暮らしやすく使えるかというプランを考える人です。そのプランが「ケアプラン」というわけです。

ケアマネさんを頼れば安心!
ケアマネさんを頼れば安心!
――なるほど!ようやく腑に落ちました。

はい。とりあえず介護について困ったら、お住まいの地域包括支援センターに行けば対応してくれます。ケアマネさんに、どういう生活を送りたいかの要望をきちんと伝えると、自分に合った快適な介護生活を送ることができるのです。

で、いつ「介護」を考え始めれば良いの?

――介護の大枠についてはなんとなくわかってきました。実際に介護について考え始めるのにベストなタイミングはあるのでしょうか。

介護を受けるご本人の様子やご家族の状況に応じて変わるので、本当に人それぞれです。ただ、現状ではご家族が無理をしすぎて限界になってようやく介護についての制度を利用することを検討する……ということが多いように感じます。せっかく介護保険制度があるのに、知らなかったり遠ざけてしまったりしてうまく活用できないでいるように見えます。それに、介護付きの施設といっても老人ホームに限らず、高齢者向けの専用賃貸のような元気な方向けの住宅もあります。よく「介護付き」のものと聞くと、幼稚園や保育園みたいにお遊戯をさせられるんでしょう?という人もいますが、今は定期的にオペラコンサートが開かれたり豪華なレストランがあったりする施設もあるんですよ。
――知らないことばかりです。そういう情報はどのように集めたらいいのでしょうか。
実際に自分で確かめてみましょう。
実際に自分で確かめてみましょう。
介護について少しでも頭をよぎったら、実際に老人ホームへ見学に行ってみればいいと思いますよ。予めホームに連絡して予約すれば気軽に見学することができます。いろいろな種類のホームがあって、中にはプールやミニシアター付きのところもあるので、びっくりすると思います。ただ、ホームの人はそのホームのことしか知らないので、もっと客観的な意見を聞きたいときには、私たちのように、有料老人ホーム探しをサポートする窓口に聞いてくだされば、さまざまな角度からアドバイスします。それだけに限らず、介護に関することなら何でも気軽にお問い合わせください。一人で調べるだけではわからないようなことも、直接お教えすることができます。
――ちなみに自分の介護については、自分で考えたほうが良いのでしょうか。

元気なうちから自分で考えておけば、自分にとって快適な老後が送れる可能性が高まりますよね。最近はご自身の介護について意識の高い方も多いです。こちらから見るととてもお元気そうに見えるのに、「60歳になったからそろそろホームを検討したい」なんていう方もいらっしゃいます。徐々に介護についての敷居が低くなってきているのかなとも思います。やはり生きている限りどこかで「介護」について考えるのではないでしょうか。少しでも「介護」という言葉が頭をよぎったときが「介護」についての考えどきなのかもしれませんね。

「介護」を始める……そのとき家族は?

――徐々に「介護」について具体的なイメージが湧いてきました。しかし、実際に親をホームに“いれる”場合にはまた別の問題が出てくるのではないでしょうか。

まず、老人ホームは“いれる”ところではなく“入る”ところだということです。昔はタブーのように扱われていたこともありましたが、今はいろんな情報を集めて「入るならここが良い」というところを自分で見つける時代になりつつあります。ご家族も罪悪感を持つ必要はまったくなくて、介護は介護のプロに任せて、ご家族は家族にしかできないケアをするというように役割を分担していると思えば良いのです。
――家族にしかできないケアとは何があるでしょうか。
気持ちが大事です。
気持ちが大事です。
たとえば、親御さんの好きな花や食べ物を差し入れするというようなことです。誰かが入院したときにそうやってお見舞いに行きますよね。それと同じです。もっと言えば、一緒にご飯を食べたり、定期的に顔を見せに行ったりするだけでも全然いいのです。四六時中介護を続けて生活を犠牲にするより、毎日あいた時間にホームに顔を見せに行くほうが、ご家族の心にも余裕がうまれます。親が衰えて悲しい気持ちになるのは子どもです。良い関係を保ち続けるためにも介護はプロに頼るというのもひとつの選択ではないでしょうか。
ところで、お母さんの好きな花、知っていますか?
――……お恥ずかしながら、わかりません。

親に介護が必要になったときに、親が楽しく笑って過ごせるように、好きなものを知っておくということも“介護の準備”と言えるかもしれません。「介護の準備をしなきゃ!」と意気込むと、かえってぎくしゃくしてしまいますが、普段からコミュニケーションをとることで、その後の流れがスムーズになるというケースもあります。とはいえ自身の親に直接「そろそろ老人ホームを……」とは言い出しにくいですよね。介護の話になると構える人は多いです。でも、少し視点を変えてみて、「自分がいかに楽しい老後を過ごすか」という風に考えてみると、介護の主体が“他人”ではなく“自分”になります。誰かに“してもらう”のではなくて、自分で準備“する”ような「介護」になれば、もっと明るい社会になると思います。

――「自分がいかに楽しい老後を過ごすか」という風に考えるとは盲点でした。いつまでも楽しく生きていたいですものね。そのためには「介護」から目を背けるのではなく、きちんと向かうことが大事だということがわかりました。渡辺さん、ありがとうございました!

聞き手Oの編集後記

聞き手:O
聞き手:O
今回「介護」について初歩の初歩から知りたい!という思いから、渡辺さんには漠然とした質問ばかりしたのですが、丁寧に答えていただきました。人それぞれの状況によって意味も変わってくる「介護」という世界は非常に複雑なものですが、とにかく元気なうちにできることは始めておいて損はないと思います。別に「アレを調べて……コレを手配して……」などと構えることだけが介護の準備なのではなく、「老後は縁側で猫とお昼寝がしたい」みたいなことから考えを膨らませていけば、楽しい気持ちになるのではないでしょうか?

さて、介護の心構えはバッチリですよね?
次は、気になる「福祉用具・世田谷区の介護」について学びましょう!
介護のいろはの『ろ』~福祉用具・世田谷区の介護編~へつづく!