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突撃!シニアライフの現在

年をとればとるほど美しい「マダムトモコ」の婦人服

腰が曲がっても美しく着られるシニア向けの洋服をつくる「マダムトモコ」の社長にインタビューしてきました!


『突撃!シニアライフの現在』は、一歩進んだイマドキのシニアライフスタイルを提案するコーナーです。

突然ですがみなさん、年を重ねてもいつまでも美しくありたいものですよね。
今回とりあげるのは、そんなアクティブシニアの方必見のブランド「マダムトモコ」です。
どうやら年を重ねるほど美しく着られる洋服があるみたいなんです……!

ということで、マダムトモコの代表取締役・武石麗子さんに、突撃インタビュー!

「マダムトモコ」の洋服とは?

2015年春の新作カタログ
2015年春の新作カタログ
――できあがったばかりだという新作のカタログをいただきました。

うちでは年に4回、季節ごとにカタログをつくり、一度ご購入いただいたお客様に郵送しています。うちのお客様はなかなか直接お店に来られない方も多いので、こういったものやインターネットからご注文いただくことが多いです。うちのメインターゲットは80代。こんな商売、他にはないんじゃないかと思いますね。
【写真1】触り心地も抜群
【写真1】触り心地も抜群
――“美しく着られる”シニア向けの婦人服という独自のコンセプトを掲げていらっしゃいますが、具体的にはどのような商品を取り扱っているのでしょうか?

たとえばこの服(写真1参照)は襟元にフリルをあしらっているのですが、首周りを気にされている方が、それをカバーしていると周囲に気づかれない範囲で守りつつ、さらに上品な印象を与えるようなデザインになっています。それ以外にもこの服の場合、素材にちりめん加工のものを使っていて、しわになりにくく、ふわっとした着心地で好評をいただいています。
――さらに、マダムトモコの洋服は、後ろ身頃が長いようですが。

そうなんです。背中が曲がった高齢者の方でも後ろ身頃がつりあがらずに着ていただけます。もちろん、だからといってあまり腰の曲がっていない方には似合わないということもないよう、細かい部分まで調整して設計しています。
【写真2】横から見たウエストライン
【写真2】横から見たウエストライン
――特許取得済の製法もあるんですよね。

腰が曲がった方が普通のズボンを履くと、背中のあたりが非常に窮屈になってしまいます。マダムトモコのズボン(写真2参照)は腰部の変形にぴったりフィットして、腰が曲がっていてもお腹まわりにゴムがくるようになっているんです(HP参照)。服を着ることがストレスにならないように、楽しく着られる服を提供したいと思っています。

代表取締役・武石麗子(たけいしれいこ)さんの想い

代表取締役・武石麗子さん
代表取締役・武石麗子さん
――そこまでシニア向けの婦人服に情熱をかける源は一体なんなのでしょうか?

今の高齢者の方はいろんな時代を頑張って生き抜いてくださった方で、その方々のおかげで今の恵まれた生活があると思っています。それに対する感謝の気持ちが大きいですね。それと、私の母が元々裁縫好きで、いつも家中にミシンの音が響いているような家庭で育ちました。母は自分の服はもちろん、私の服もつくってくれていました。そんな母の影響で、見た目をちゃんとすることに対する意識は人より強いかと思います。この仕事を始めてからは、素敵な装いのお年寄りの方を見かけると、つい「良いなぁ」と見とれてしまうことが増えました。

――洋服のお仕事をされている武石さんですが、ご自身はどんなファッションがお好きなんですか?

そういう質問は困っちゃうなぁ……(笑)。私、実はあまり洋服にこだわらないんです。というのも、つい洋服を見ると生地やかたちの方が気になっちゃって。でも、私の仕事は人に優しくなくてはいけない仕事だと思っているので、なるべく相手の方に優しい印象を与える洋服を着るようにしています。特にパステルカラーが好きなので、そういう服を選んでいますね。持っている服の数はそんなに多くなくて、自宅のクローゼットはお店みたいにびしっと綺麗に並んでいます。何一つとして気に入らないものがないような状態にしていて、それがとっても気持ちいいんですよ。

――洋服にこだわっていないとおっしゃっていましたが、洋服のかたちではなく選び方や保ち方に強いこだわりを感じます。

そうですね。最近は寝るときにシルクのシャンパンゴールドのパジャマを着ているんですが、この子がすごくすごく手のかかる子で……。必ず手洗いするようにしているんです。手がかかるんですけど、その分自分を自分で大事にしている感覚があって、それも心地よくて好きですね。

2015/02/17