赤星たみこのゆっくり生活
第35回 風呂敷
もったいない風呂敷が人気ですね! 私も風呂敷をいつも持ち歩いています。以前は、昔ながらのいかにも風呂敷っぽい柄より、ポップなものが好きで、普通のスカーフを風呂敷代わりに使ったりしていました。
でも、最近は日本の古典的な風呂敷も大好き! 木綿の大きなものは、本当に何でもたくさん入ります。結び方を工夫すると、バッグみたいになるし、スーパーでイラストのような結び方をしていたら、周りの人から「すごーい、かっこいいですね~! 結び方教えてください」と言われたこともあるんですよ。
それと、重いものも風呂敷で包んでから持つと、持ち手が指に食い込まないので痛くならないんです。
風呂敷はいろんな結び方があって、それが面白いのですが、手間がかかると言う人もいます。確かに、買ったものをレジ袋にポイポイ入れるほうが、いちいち風呂敷を広げて結んだりするより十数秒速いと思います。
でも、たった十数秒ですよ。そのくらいの時間で荷物がキチンと運べたり、手が痛くならなかったり、ゴミが減ったりするのは、価値ある時間だと思いませんか?
※この記事は、フリーペーパー『まいぷれ』に掲載されたものです。
赤星たみこ(漫画家・エッセイスト)
漫画家の多忙な生活から、家事の手間を省く方法を考案し発表している。新刊『赤星生活』(講談社)では、今まで実践してきた生活のコツを伝授。ダイエット、掃除、料理… 自分をダメダメだと思っている人に勇気を与えるビタミン剤的1冊となっている。
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